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あしあとをよむ

植物、物語、音楽あたりが好きです。だらだらと更新中。

枯れてゆく花

11月のお花のレッスンについて覚書。 

3回目のレッスン。オランダからやってきた紫陽花をリースに。ブルーを基調としたとても美しい色彩。
青を中心に。
青といっても50以上の種類の青がある。天色、錆浅葱、紺瑠璃、シアン(色の名前ってとりわけ青色の名前ってどうしてこんなに美しいんでしょうね。)
自然の織り成す色や造形には、ほんとうにかなわないなぁと思う。

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初めて先生のデモを見た時、もちろん技と花の美しさ、卓越したセンスもそうなんだけど、その言葉にときめいた。そこからちゃんと土の匂いがしたから。

その言葉を聞いて私の中の植物が嬉しくて、泣いた。私、植物だったかしら?と思う位嬉しくて心が震えた。
自然の植物といたいと思ったら日々のお世話は欠かせない。地味なことを見えないところでずっと続けている人なんだろうなぁと思った。 

色パレットのように並べた美しい花同士を組み合わせる。ここまでは普通。花自体が美しいから、それは美しい。そこにドライの褪せた色(枯れた花)を入れる。私たちはいつも花が咲いてそして枯れてゆく姿を見ている、それも花なのです。だから、入れてあげて下さい。

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入れるとぐっと深みが増す。
でも、少しだけがポイント、汚くなってはいけない。下のワイヤープランツも然り。
自然をそのまま生かす、森を切り取ったような風景、というのが先生のスタイル。でも、自然そのままではない。
自然は時に人間を寄せ付けぬ程に厳しく恐ろしい。森が豊かさとは反対に謎と恐怖の象徴であるという一面もあるように。
できる限り、自然のハッとする美しさを保ちつつ、怖さだけを消す。でも消しすぎない。ほんの少しの野性味、そこに動物の部分が反応する。そのさじ加減が絶妙なのだ。
きれいなだけの花束やリースを作る人はたくさんいる。技を使う人もたくさんいる。
野に咲く花が一番美しい、と思っていた私は
それらに人間の手を加える意味がわからなかった。
でも、先生の花に出会ってああ、こういう風に生かすこともできるのだ、と思って感動した。
植物を使わせてもらってなにを伝えたいのか?
それが明確にある人だと思った。 

一見気さくでお洒落な年頃のお姉さんなんだけどね。言い間違えもたくさんするし、話してるとおかしすぎて笑っちゃう。でも、毎日植物と会話してる人。そこに一切の虚飾やごまかしはない。
そう、本当に言葉じゃない。でも言葉も大事。
言葉や言葉以外のものから植物を大切にしている思いが伝わってくる。 
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今月のレッスンも楽しみだ。
この人に出会えて良かった。
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枯れゆく花もまた美しい。