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ともだち

思うところがあって職場のおばちゃんに

「友達ってなんですかね」と聞いてみた。

おばちゃんは「友達って、あれやろ、何年も会わんくても会った途端に昨日会ったみたいに戻れるやつやろ。定期的に会って、ごちゃごちゃ愚痴みたいゆいあうんのは、ちょっとちがうよな」と言った。

おばちゃんさすが、いいこと言う、と思った。

ここに越してくる時、大切な人から手紙とノートをもらった。涙目で、いい言葉をみつけたの、と手渡してくれた。そこには「本来無一物 お互いに実りある日々を願って。」とあった。ノートはフランスのモネの美術館の小さくてとても美しいものだった。だいぶ年下だけど格好よくてシャイな彼女のことが懐かしくて毎日泣いた。

普段彼女とは連絡はほとんどしないし、SNSで繋がっていない。私も彼女もSNS向きではないのでほぼ登録しているだけ。でも会った時はまるで昨日もあったかのように笑いあえる。彼女は独身で、結婚をしたいらしいが彼女からは寂しさを一切感じず(モテてるし)なにより仕事がものすごく充実している人なので相談されると、いつも、どちらにしてもあなたは最高にしあわせな人生をおくるんだからそのまんまでいいんじゃない?と言っておく。本当にそう思っている。

今の世の中の恋愛至上主義みたいな風潮って本当にどうかしていると思う。変な男と一緒になる位だったら、または、その男をいい男にしようという覚悟がないんだったら、ひとりの方がずっといい。そうね、林の中の象のように。

恋愛にはむしろ人間力は全く関係がないものだと思う。

なにかにむかって一緒に懸命に、楽しくやった記憶があって、そういう人とはずっと友達、仲間としてやっていける。

いつかここも離れるだろうけど、おばちゃんともずっとともだちって知ってるんだ。


10cc - I'm Not In Love

またもNetflix 「マインドハンター」の挿入歌。iTunes でマインドハンター挿入歌を集めたやつがあってもう毎日聞いています。マインドハンターは私にとって特別な作品。ホールデンとビルとウェンディの世界。あのブルーの世界にずっといたい。毎日ホールデンの事ばかり考えて夢まで見る私はやっぱりちょっと変態なのかな。彼女の清潔で明るくて豊かな世界も好きだけど、マインドハンターの残酷で冷たくて芳醇な世界もたまらなく良いと思う。ていうか、もう選曲のセンスがどストライクすぎて…。10ccの名曲、なんでこんなに名曲なのか。70年代好きなんだよなぁ…。80年代はいまいちのれないの。恋してない、恋してないと言いながら、やっぱり愛してたんだ…位がちょうどいい。本当の大好きなんてそんなに軽く言えないよ。